過去のメルマガ:第2号:中堅中小企業・個人経営者の情報戦略 (2010/01/08)

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 【生き残りを賭けた社長のためのIT活用術】
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  2010/01/08 株式会社オガコムジャパン http://www.ogacom.jp/
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第2号:中堅中小企業・個人経営者の情報戦略

―<今日の一言>――――――――――――――――――――――――――

 商売は人が集まる場を作ること。人の集まる場に行くこと。

―<ご挨拶>――――――――――――――――――――――――――――

 株式会社オガコムジャパンの小笠原です。はじめまして。
 このメールマガジンは、中堅中小企業を経営者、個人事業主の皆様に
 情報システムを効果的にご利用頂くことで、商売をより円滑に推進さ
 れることを目的としております。ITと呼ばれる情報技術はあくまで
 手段、道具であり、皆様方のビジネスの役に立って初めて価値が生ま
 れます。必要のないIT活用は企業力の無駄遣いであり、害になる事
 もあります。経済状況の厳しい今日、自社の企業力に応じた最善策を
 見極める力が重要です。一見ITとは無関係な情報発信もさせて頂く
 かと思いますが、皆様に継続してお読み頂ける様に、硬軟取り混ぜて
 お話をさせて頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

                   株式会社オガコムジャパン
                         代表取締役 小笠原宏之 
                   http://www.ogacom.jp/
―<本題>――――――――――――――――――――――――――――

 第2号:中堅中小企業・個人経営者の情報戦略

 経営者の方々とお話していると「うちの様な小さな会社には戦略は
 必要ないでしょう」というお声を聞く事があります。確かに『戦略』
 と言うととても堅苦しく、更に『情報』までついてしまうと、また
 面倒くさいことを押しつけられるのではないかと警戒心を持たれる
 のも良く分かります。そこで私は『情報戦略』を次の様に言い換え
 ご説明しています。

 『戦略』というのは、どの方向に進むのかということ
 『情報』というのは、過去と現在、そして未来の実績・目標を蓄積
 したもの。
 と考えると『情報戦略』というのは、企業内の様々な現象、例えば
 売上や利益、従業員、顧客、商品、製品などの動きを時系列に収集
 ・蓄積して、事前に計画をした目標と比べて評価をし、更に、次の
 施策につなげていく方法の事となります。

 もっと簡単に説明すると、計画を立てて、その計画が達成できる様
 努力を重ね、結果を正しく評価して、次の計画につなげていく為に
 は、その流れで発生する事実を『情報』(データ)として蓄積しな
 ければなりません。という事です。

 私はこの話になると『海外旅行』の準備について説明をします。
 よっぽど慣れた方でなければ、旅行本を買ったり、旅行会社のパン
 フレットを隅から隅まで読んだり、危険はないのか、何を持って行
 けば良いのか、絶対見に行きたいところはどこなのかを調べてりし
 てから出掛けるものです。その方が期待が膨らみ楽しみが増えると
 いうもの。ある女性の方は計画を立てている時間が楽しいと言われ
 ていました。彼女はチェックリストをしっかり作り、出掛けた先で
 見落としの無いようにするそうです。そして期待通りか、期待外れ
 かをそのチェックリストに記載していくのです。
 この方は、チェックリストというツールを使って、海外旅行という
 プロジェクトの情報を蓄積し、結果を評価しようと考えたのです。
 
 海外旅行でもこの様に計画を立てるのですから、企業の規模に関係
 なく、事業を進める上では必ず計画が必要であり、その計画が正常
 に機能しているのか評価をするのは大切なことです。
 という事で、『情報戦略』は企業規模には関係なく必ず必要です。

 さて、『情報戦略』が何かはご理解頂いたと思いますが、実際にど
 の様に自社で活用すのかが重要ですね。

 実は、『情報戦略』という言葉だけではうまく機能しません。頭に
 何の情報なのかをはっきりさせる必要があります。例えば、お金に
 関する情報については『金融情報戦略』、人に関する情報は『人事
 情報戦略』となります。

 ぴんと来られた方もいらっしゃるかと思いますが、『金融情報戦略』
 と『金融戦略』、つまりお金をどう扱うかは別のものです。『情報
 戦略』はあくまでデータをどのように扱うかという点を混同されな
 い様にお気を付け下さい。

 最後に『情報戦略』と言っても、何ページもある難しい計画書など
 作成する必要はありません。「日報システムに社員全員が日々の作
 業内容を記入すること」と決めるだけで良いのです。そして継続的
 に実践されれば、確実に企業内の情報力が向上していきます。

 次号では、情報力と企業力、個人力と企業力の話をさせて頂きます。
 では、これからも宜しくお願い致します。
                            以上